今回は不妊治療をしているかたもしくはこれから治療を始めるかたに読んで欲しい記事です。
- 「不妊治療に疲れた」
- 「前向きに頑張れる方法を知りたい」
- 「メンタルの保ち方を知りたい」
ペンギンの不妊治療について
ペンギンは20代後半から不妊治療を開始して1年が経過しようとしています。
多嚢胞性卵巣症候群で治療中です。
一通り検査をしてから、いきなり体外受精を提案されるほど重度の不妊症です。
普通はタイミング法→人工授精→体外受精の順番でステップアップしますよね。
体外受精を何回かしていますが、結果が出ず・・・。
メンタルがやられたことが何度あったことか。
現在も前向きに不妊治療を継続しています。
不妊治療をポジティブにがんばれるように考えたことについてお話したいと思います。
不妊治療の辛さについて
不妊治療を経験して感じたことは以下のとおりです。
- 不妊治療の辛さは経験したことのない人にしかわからないということ
- 出口のない真っ暗なトンネルの中を彷徨い続けているイメージ
- 前に進みたくても明確な解決策がないから頑張れるモチベーションが湧きづらい
- 諦められたらラクになれるのに諦められない
- 他人の幸せを素直に喜べない自分に自己嫌悪と劣等感を感じる
- 100次面接まであるような永遠に終わらない就活のイメージ
(乗り越える壁が多すぎて一喜一憂するから)
- 仕事と治療の両立の難しさ
- 経済面での苦しさ
人間ってゴールがあればどんなに辛い治療でも頑で張れるんですよ。
でも終わりが見えないから頑張れなくなっちゃうんですよね。
なにが不妊原因なのか不明確なので自分と医師を信じることしかできないんです。
メンタルを保つ思考法
辛い不妊治療を前向きに乗り越えるために考えた思考法をご紹介します。
アドラー心理学の「嫌われる勇気」と草薙龍瞬さんの「反応しない練習」にかなり影響を受けています。
気になるかたはぜひ読んでみてください。
承認欲求を否定する
不妊治療をしている自分はかわいそうって思ったことありませんか?
人間には7つの欲求があると言われています。
- 生存欲(生きたい)
- 睡眠欲
- 食欲
- 性欲
- 怠惰欲(ラクをしたい)
- 感楽欲(音楽を聴いたり、映画を見て楽しみたい)
- 承認欲(認められたい)
3大欲求以外にもこれだけ欲求があるんです。
インスタやFBでいいね!がつくと嬉しくなるのは承認欲求によるものです。
人から認められると気持ちよく感じますよね。
今回、不妊治療を経験して承認欲求をこんな風に考えました。
悲劇のヒロインになることで他人から認められたかったんだって。
わたしは不妊症で苦しんでいて、夫や家族にこんなに苦しんでいる自分をかわいそうって思ってほしかったんだって。
「かわいそうな自分というラベル」を貼られて他人から存在を認められたかった、慰めてほしかったんだって気づきました。
不妊治療を頑張っているかたに、そんなラベルがなくたってあなたは十分大切で価値がある人間なんだってことに気付いてほしいです。
あなたは生きているだけで特別でだれかを幸せにしているんです。
自分の不幸を「特別」であるための武器として使うかぎり、あなたは永遠と不幸を必要とすることになります。
アドラーはこの承認欲求を明確に否定しています。
理由は以下のとおりです。
- 他人からの承認を求め、他人からの評価ばかりを気にしていると最終的には他人のための人生を生きることになるから。
- あなたは他人の期待を満たすために生きていないし、他人もまたあなたの期待を満たすために生きていない。
「要は、不妊治療でつらいわたし」ってラベルがなくたって、わたしはわたしのために治療をがんばるんだって思えるようになりました。
健全な劣等感を抱く
不妊治療の辛さの一つに劣等感や自己嫌悪というキーワードがありました。
そう感じる理由を深堀りするとこんな感じですよね。
- 周りは結婚してすぐ妊娠しているのに、なんで自分は妊娠できないんだろうって。
- 自分より後に結婚した友人から妊娠報告を聞くとなんだか焦ったりする。
人と比較したがるのは承認欲求にとらわれているからです。
アドラー流でいうと、健全な劣等感を抱いていないからです。
健全な劣等感は、他人との比較のなかで生まれるものではなく、「理想」の自分とのなかに比較が生まれます。
他人と比較することで対人関係の軸に「競争」が生まれてしまいます。
そうすると、いつの間にか他者全般のことは「敵」だとみなしてしまいます。
結果、他人の幸福を「わたしの負け」であるかのように捉えてしまうから祝福できないのです。
他人に目を向けずに、理想の自分と比較することで悲観的な感情を抱かずに、「いま何をすべきか」が明確になるはずです。
不妊治療でいえば、「いま何をすべきか」はこんな感じでしょうか。
- 自分と医師を信じてやるべき治療を粛々とこなす
- 不妊治療にいいと言われていることを調べ実行する
例)ビタミンEを含む食品を摂取したり、サプリを飲む等・・
「いま何をすべきか」が明確になっていれば、あれこれ余計な感情を抱かずにやるべきことに向かって頑張れると思っています。
心の内側を見ずに、外の世界に反応ばかりしている人は欲に流されやすいです。
「自分だけではない、人はみな苦しみを抱えている」という事実が頭にあると他人の見え方が変わってきませんか?
自分の心の反応を観察するには座禅やマインドフルネスをおすすめします。
紙に自分の気持ちを書き出す
不妊治療で辛くなったり悩んだりしたら、自分の気持ちを紙に書き出すとスッキリします。
気持ちの整理ができて、「いま何をすべきか」が明確になります。
泣きたいときは自分の感情に素直になって思いっきり泣いてください。
感情をはき出したら、あとは前に進むだけです。
癒しをつくる
趣味に没頭したり、ペットを飼うことをおすすめします。
不妊治療の辛さがだいぶ和らぎます。
時間を持て余すと余計なことを考えてしまうので物理的にできない仕組みを考えましょう。
ペットを飼うことで、前向きに治療を続けられるならいいじゃないですか。
治療だけが頭の中心にならないような工夫しましょう。
明日からできるアクションプラン
副業を始める
副業をしてください。
内容はなんでもOKです。
不妊治療ってお金めちゃくちゃかかりますよね。
出費の多さに不安やストレス溜まりませんか?
ただでさえ、精神面的ダメージもあるのに経済面も不安だとメンタルが崩壊します。
- 経済的不安が軽減される
- 自分に自信が持てる
- 副業に時間を割くことで不妊治療のことを考えすぎなくなる
読書をする
自分の価値観を変える1番手っ取り早い方法は読書です。
今回も読書がなければ自分なりの考えをまとめることはできませんでした。
悩んだり辛いときって、自分の考えが凝り固まって視野が狭くなっていることが多いです。
一見、不妊治療と関係がないかもと思われるかもしれませんが思わぬヒントが隠れていたりします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
不妊治療をしている今だからこそ、色々考えてみた結果こんな思考にいきつきました。
「嫌われる勇気」と「反応しない練習」は不妊治療の悩みを軽減できたきっかけになった本です。
読んだことがないかたはぜひ読んでみてください。
不妊で悩んでいる方の参考に少しでもなれたら嬉しいです。