今回は家計の固定費の一つ「自動車保険の見直し」について解説します
自動車保険はクルマを所有している以上、加入必須の保険です
毎月の保険料がかさみませんか?
- 保険料は極力抑えたい
- 自動車保険についてもっと詳しく知りたい
このような方におすすめの記事です
ぜひお手元に証券をご準備のうえ確認してみてください
自動車保険の基礎
任意保険と自賠責保険の違い
自動車保険とは任意保険のことを指します
自動車に関する保険は以下のような2階建て構造になっています
- 1階部分:自賠責保険
- 2階部分:任意保険
自賠責保険とは車を所有する全員が入らないといけない「国の強制保険」です
ただし、被害者救済を目的とした保険ですので、自賠責保険だけでは補償は足りません
そこで上乗せ部分として任意保険に入る必要があります
自賠責と任意保険の補償内容の違いは以下のとおりです
自賠責は事故の被害者に対するケガ(それもほんの一部)しか補償されません
傷害:120万円まで
後遺障害:75万円〜3,000万円まで(重度後遺障害の場合は4,000万円まで)
例えば、35歳男性(年収600万円)で妻1人、子ども2人の4人家族の場合だと必要な補償はどれくらいでしょうか
以下、夫が交通事故に遭ってしまったときのケースです
必要な金額:8697万円
- 葬儀費:60万円
- 逸失利益(生きていたら稼いでいたであろう年収):6637万円
- 慰謝料:2000万円
必要な金額:1億4461万円
- 逸失利益:9482万円
- 将来の介護料:3179万円
- 慰謝料:1800万円
自賠責保険だけだといかに補償が足りないかわかっていただけましたか?
そのため、任意保険に加入する必要があります
自動車保険で見直すべき項目(共通)
ゴールド免許割引が適用できないか
自動車保険は記名被保険者がゴールド免許であれば割引が適用されます
記名被保険者とは「主に車を運転する人」を設定します
たとえば、
夫:ブルー免許(主に乗る)
妻:ゴールド免許(たまに乗る)
という場合、記名被保険者は夫で設定しなければなりません
夫と妻がどちらも同じ頻度で運転する場合、妻を記名被保険者に設定すれば保険料が平均1割程度安くなります
ただし、記名被保険者の設定は告知部分になります
運転者限定の設定を見直す
運転者を限定することで保険料が安くなります
本人限定や本人・配偶者限定を設定できませんか?
子どもが大学生で一人暮らしをしており、帰ってきたときにたまに乗る場合もありますよね?
その場合、乗るときだけ1日(ワンデー)保険に入れば保険料の節約になります
コンビニやインターネットで1日単位で入れる500円程度の自動車保険があります
ワンデー保険を賢く活用して保険料を安く抑えましょう
代理店を見直す
正直、ここが1番の節約になります
通販型損保と大手損保では圧倒的な保険料差があります
その理由は自動車保険料の内訳を見れば一目瞭然です
- 純保険料 :事故が起きた時に充てる保険料
- 付加保険料:代理店に支払う手数料や保険会社の人件費、保険会社の利益
通販型損保と大手損保の保険料が違う理由は代理店に支払われる手数料の差です
通販型損保は代理店を通さずに販売しているので、大手と比較して代理店手数料分が抑えられる分、保険料も安いです
大手損保で入るメリットは、
- 代理店から有益な情報提供をしてもらえること
- 事故対応を任せられること
もし支払っている保険料分のメリットが感じられないのであれば通販型損保に切り替えることをおすすめします
下記チェック項目に当てはまる場合は通販型に切り替えた方がいいです
- 毎年「去年と同じ保険内容で更新しておきますね」と言われる
- 事故が起きた時は代理店を通さず直接、保険会社に電話している
- 代理店と毎年電話でしか話さない(書類での手続きのみ)
- 年齢条件を変更できるタイミングで連絡がない
筆者も通販型損保に切り替えたことで保険料を3万円ほど抑えることができました
自動車保険で見直すべき項目(家族で複数台所有している場合)
まとめ割引を適用できないか
まとめ割引を使うことで保険料が安くなります
家族で複数台、クルマを所有している場合は1保険証券にまとめることで保険料を割り引くことができます
携帯の家族割引と同じイメージです
やらない理由はないのでバラバラで契約している場合は必ずまとめましょう
補償の重複はないか
家族で複数台のクルマを所有している場合、1台につければ家族全員が補償の対象となる特約があります
特約を家族で共有できるものがあります
各自がそれぞれの車に特約を付帯していると無駄な保険料を払うことになりますので見直しが必要です
- 個人賠償責任保険特約
- 弁護士特約
- ファミリーバイク特約
- 人身事故車外事故特約
上記特約が家族それぞれの車に付帯されている場合は必ず見直しをしましょう。
- 記名被保険者(主に車を運転する人)←証券に記載されています。
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者の同居の親族
- 記名被保険者の別居の未婚の子
例えば、大学生の別居の未婚の子も補償対象になります
自動車保険を見直すタイミングは?
代理店を変える場合や通販に切り替える場合
また、自動車保険には等級制度があります
1年間無事故であれば等級が1つ上がります
20等級以外は満期以外のタイミングで切り替えると等級進行が遅れます
たとえば、
8月1日満期 19等級の契約を7月31日で切り替えるのはもったいないです
車を複数台持っていて等級を入れ替えたい場合
手持ちの車の等級を入れ替えたい場合は増車・減車したタイミングでしか等級の交換はできません
手持ちの車の等級を入れ替えることで保険料の大幅な削減ができますので増車・減車のチャンスを絶対に逃さないようにしましょう
下記のケースで考えてみましょう
- 軽自動車A ・・20等級
- 今回新たに購入した高級外車B・・6等級
この場合は保険料の高い高級外車を軽自動車の契約に車両入れ替えることで節約になります
はき出された軽自動車Aを6等級として新規契約をします
保険料の高い高級外車を20等級として契約し、軽自動車Aを6等級で契約することで保険料がお得になります。
ただし、増車や減車のタイミングでしか等級の交換はできないのでチャンスを逃さないようにしましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自動車保険は一度見直せば大幅な節約ができるため多少面倒でもやる価値は大きいです
特に大手損保から通販型損保に切り替えると年間数万円の節約が可能です
切換の検討は満期の2ヶ月前からがおすすめ!
証券の内容を確認して補償内容がどうなっているか確認してみてください
保険料だけでなく、事故が起きた時にきちんとした補償内容になっていないといざという時に出ないこともあります